詩吟う日に仰ぐ空
勇気を下さい。
前に踏み出す勇気を下さい。
強くも弱くもない“私”のままでいられるように。
気付いたらちゃんと泣けるように。
分かったらちゃんと笑えるように。
どうか私に、未来(さき)へ行く勇気を下さい。
ただ一言でいい。それだけでいい。
それさえあれば、私はまだ知らない私になれている気がする。
言葉を下さい。笑顔を下さい。
それが無理ならせめて、見守っていて下さい。
きっとそれは“分かる”から。
勇気を下さい――
そう思って気付いたよ。
そう思える“私”がいたってこと。
そう請える“人”がいるってこと。
何だかそれだけでもう、立っているには充分な気がしたよ。
大丈夫。
私は まだ 歩けるよ。
だから 一緒に 行こうか。
(10/03/17)