詩吟う日に仰ぐ空
ふと、
ふとした瞬間
ハッとなって
誰かにあいたくなる
何かを話したいわけじゃない
ただ傍に居てほしい
風のにおい
車のおと
夜のいろ
珈琲のあじ
いろんなものを感じて
傍らのぬくもりにホッとして
少しのあいだ
しあわせな夢をみる
でもわたしは臆病だから
あいたい なんて 呼べない
やきもきしてるうちに
よるは明けてそらが白む
そうして 気づく
さみしい時間は
いつしか過ぎゆくものなのだ と
バカね わたし
気づくのがおそすぎたのよ