S的?遊園地
attraction 3 ―レストラン―
今日は働き始めて、始めての日曜日。
本当はアトラクションと入場ゲート担当なのだが、人手が足りないらしいので園内のレストランに入る事になった。
私は、高校生の時ファミリーレストランでバイトをしていたので、急遽手伝う事になったのだ。
「―で、これがオーダー端末ね。使い方は分かる?」
レストランの責任者の田中さんが一通り説明してくれる。
「はい、似たものを使った事あるので大丈夫です。」
私は端末を手に取って、ボタンを押しながら頷いた。
「オッケー。じゃあ、レジは僕らがやるから、安浦さんはホールの接客をお願いね。後は、メニュー覚えてて。」
そう言ってその場を去っていく田中さんに頭を下げる。
「ありがとうございました。」
私はメニュー表を開いて写真を見つめた。
「くれぐれも粗相の無いようにな。」
その声に驚き、目線を上げると平畠さんがいた。
「ひっ、平畠さんもココですか?」
思わず声がうわずる。
いつものユニフォームと違い、ウェイターらしい白いシャツに黒いベスト、蝶ネクタイ。
それは、細身の体に良く似合っていた。
「そうだが?」
『何か問題でも』と言わんばかりに、冷たい視線を向けると、私の前をスタスタと通り過ぎて行った。
前言撤回。
ちょっとでも似合ってると思った自分が悔しい。
昨日はあの後、ホラーハウスで変な空気になったと思ったのだが、まるであのやり取りがなかったの様に初日同様「ボタンを押すタイミングが遅い」などと、怒鳴られたのだ。
変な空気になった思ったのは私だけだったのだろうか。
それを思い出し、急に気が重くなった。
何か、平畠さんって良く分かんない人だ...。
本当はアトラクションと入場ゲート担当なのだが、人手が足りないらしいので園内のレストランに入る事になった。
私は、高校生の時ファミリーレストランでバイトをしていたので、急遽手伝う事になったのだ。
「―で、これがオーダー端末ね。使い方は分かる?」
レストランの責任者の田中さんが一通り説明してくれる。
「はい、似たものを使った事あるので大丈夫です。」
私は端末を手に取って、ボタンを押しながら頷いた。
「オッケー。じゃあ、レジは僕らがやるから、安浦さんはホールの接客をお願いね。後は、メニュー覚えてて。」
そう言ってその場を去っていく田中さんに頭を下げる。
「ありがとうございました。」
私はメニュー表を開いて写真を見つめた。
「くれぐれも粗相の無いようにな。」
その声に驚き、目線を上げると平畠さんがいた。
「ひっ、平畠さんもココですか?」
思わず声がうわずる。
いつものユニフォームと違い、ウェイターらしい白いシャツに黒いベスト、蝶ネクタイ。
それは、細身の体に良く似合っていた。
「そうだが?」
『何か問題でも』と言わんばかりに、冷たい視線を向けると、私の前をスタスタと通り過ぎて行った。
前言撤回。
ちょっとでも似合ってると思った自分が悔しい。
昨日はあの後、ホラーハウスで変な空気になったと思ったのだが、まるであのやり取りがなかったの様に初日同様「ボタンを押すタイミングが遅い」などと、怒鳴られたのだ。
変な空気になった思ったのは私だけだったのだろうか。
それを思い出し、急に気が重くなった。
何か、平畠さんって良く分かんない人だ...。