S的?遊園地
彩の家から駅までの道をトボトボ歩いていると、小さな公園を見つけたので寄り道をして、ボーッとさっきまでの彩とのやり取りを考えていた。
彩の幸せそうな姿。
それに反する様な私の心のモヤモヤ。
考えれば考える程出口が見えない。
叫んだ後虚しい気持ちになり、結局公園も直ぐに立ち去る事にしたのだった。
(何で、右田さんは平畠さんの事理解できるんだろう。)
公園を出て、駅へ向かった。
私の家と彩の家は、電車で3駅離れているのだが、自転車は疲れるので、遊びに行く時は昔から電車を使っているのだ。
駅が私の目前まで来た時、どこからともなく美味しそうなパンの焼ける匂いがしてきた。
駅の時計を見ると正午過ぎ。
お腹がグゥと鳴った。
(家に帰っても誰もいないし、パンを買って帰ろう。)
私は、美味しそうな匂いのする方へ引き寄せられて行った。
どうやら、駅のロータリーから少し離れた細い路地に目的の場所があるようだ。
路地に入ると、可愛い店構えの真新しいパン屋さんがあった。
何回もこの付近を通っているが、こんな所に、こんなにカワイイパン屋さんがあるなんて知らなかった。
「新しくオープンしたのかな?」
カワイイお店を見付けて、何だか嬉しい気持ちになった。
木枠の大きなドアに手をかけようとすると、中からお客さんが出て来るのが見えたので、手を引っ込めた。
進路を譲るように右に半歩ずれる。
店の外に出てきたお客さんに何気なく目をやると、その人は紛れもなく平畠さんだった。
彩の幸せそうな姿。
それに反する様な私の心のモヤモヤ。
考えれば考える程出口が見えない。
叫んだ後虚しい気持ちになり、結局公園も直ぐに立ち去る事にしたのだった。
(何で、右田さんは平畠さんの事理解できるんだろう。)
公園を出て、駅へ向かった。
私の家と彩の家は、電車で3駅離れているのだが、自転車は疲れるので、遊びに行く時は昔から電車を使っているのだ。
駅が私の目前まで来た時、どこからともなく美味しそうなパンの焼ける匂いがしてきた。
駅の時計を見ると正午過ぎ。
お腹がグゥと鳴った。
(家に帰っても誰もいないし、パンを買って帰ろう。)
私は、美味しそうな匂いのする方へ引き寄せられて行った。
どうやら、駅のロータリーから少し離れた細い路地に目的の場所があるようだ。
路地に入ると、可愛い店構えの真新しいパン屋さんがあった。
何回もこの付近を通っているが、こんな所に、こんなにカワイイパン屋さんがあるなんて知らなかった。
「新しくオープンしたのかな?」
カワイイお店を見付けて、何だか嬉しい気持ちになった。
木枠の大きなドアに手をかけようとすると、中からお客さんが出て来るのが見えたので、手を引っ込めた。
進路を譲るように右に半歩ずれる。
店の外に出てきたお客さんに何気なく目をやると、その人は紛れもなく平畠さんだった。