ほのぼの年下君
ハァ‥ハァ‥
タッタッタッタッ!

誰かが走って来る

「憂李ちゃんっ!!‥と‥伊藤先輩‥??何してるんですか?」

涼だ。
探してくれてたの‥‥?


顔を上げず黙ったままの私の代わりに、伊藤が口を開いた。

「涼‥?」

しばらくの沈黙‥

「憂李ちゃんは、伊藤先輩を頼りにしてるんですね。」

え‥?涼??

どうしよう。

どうしたらいいの‥?

涼が走って行ってしまった。

「憂李‥追いかけろよ。」

その言葉と同時に走りだした。

いや。涼‥離れないでっ!
必死で追いかけ
やっとの思いで追い付き、涼のシャツを掴む。

「ごめん。私勘違いしたみたいで。ごめんなさい。」
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