好きです、お兄ちゃん



突然後方から名前を呼ばれて、バッと振り向く。


「へっ?」


そこには、


「沙由……あれ坂本先輩じゃ……」


蒼哉さんと修哉さん。その二人がドアの付近に立っていて。


「えっ、えっ?なんで蒼哉さんたちがっ」

「『蒼哉さん』……?沙由、それ……」

「ご、ごめん!後で話すからっ」


とにかく、私は急いで二人の元へ向かった。

この二人、目立ちすぎ。教室中の視線が私たちに向けられていたので、私は二人を連れてその場から逃れた。


< 12 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop