好きです、お兄ちゃん
「新婚旅行…?」
「なんか親戚から旅館の値引き券もらったらしくて、せっかくだからって二泊の旅行行っちゃったんだよ」
「そうなんですか……」
決して冷静だったわけではない。言ってみれば寝ぼけていたのだ。
その後着替えて(もちろん蒼哉さんには出てもらって)、リビングに降りると、土曜日特有の朝のアニメを見ている二人がいた。蒼哉さんはまだ分かるとして、修哉さんがあまりに真剣に見入っていたから、ついニヤついてしまった。
すると偶然振り向いた修哉さんに思いっきり睨まれた。ごめんなさい……。
それから一緒にテレビなんかを見て過ごしていたら、蒼哉さんがいきなり「飯どうすんの?」と言った。
それから様々な係を決めようということになり、現在に至る。