アタシとアナタのミサンガ
「奏さ、DSのゲーム買わないの??」


そう聞いてみる。

「新しいの買うと、勉強が出来んくなるじゃん」


意外な答えが返ってきた。

「真面目だね…」

「え?そんなことないし」

そんなことあります…


「高校とか。どこ行くの??」


「う~ん…俺は工業行きたいんだよね…」

「え、お兄ちゃんは?」

「そこ行ってる。だから俺も、と思って。お前は?」

「うちは…決まってないかな…?」


聞いちゃった(笑)


「でも、決まんないよね。俺も正直、入れるところは入れればいいから」

「頭いいから、工業くらいなら入れるよ」

「そんなことないし。永森さんの方が頭いいでしょ」


そう。
まだこのときは、「さん」付けで呼ばれていたのだ。


「っていうか、話それちゃったね。その前に、あいつらが何話してるか分かんねぇし(笑)」

「詳しすぎ(笑)」


そこでhappy time終了。

チャイムが鳴ってしまったのだ。
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