19の夏~私の愛した殺人鬼~
それに視線を移すと、『幽霊の携帯電話』と大きく書かれていて、その下には『携帯電話』に関する様々な噂が載っていた。
「はじめに、俺が親父の仕事を手伝うキッカケになったことから、君に話そうか……」
幸也は、殺害現場での出来事を細かく紗耶香に話して聞かせた。
第一発見者がうわごとのように呟いていた『携帯電話』。
それが一体何なのか、調べる事を押し付けられたこと。
そして、前からネットを通じて知っていた、この『三つ目探偵事務所』へ足を運んだこと。