19の夏~私の愛した殺人鬼~

「俺のことなら気にするな」


 背中を向けたまま、ネコがひとことそう言った。


 その言葉に冬我はあからさまに眉をよせて、

「背中に目がついてるようなヤツだな」

 と嫌味を投げかけた。


「歩きながら話そう」


 そう言うと、立ち止まっていた三人はようやくネコの後を追いかけた……。

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