19の夏~私の愛した殺人鬼~

 18になってすぐに働き口を見つけた俺は、なんの未練もなく施設を出た。


 なんせ、その施設にいる奴らはロクなもんじゃなかったからな。


 イジメ、差別、偏見。


 そんなものの上に立たされていたせいか、休まる時間は全くといっていいほどなかった。


 少し気を抜けば暴力と暴言が降りかかってくる。


 もちろん、それは俺がいた施設での話しだから、他のところがそんな場所ばっかりってわけじゃぁねぇ。
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