19の夏~私の愛した殺人鬼~
☆☆☆

「誰だ!?」


 栗田の怒鳴り声と共に入ってきたのは、幸也と新田だった。


 新田は片手に拳銃をかまえ、その銃口はまっすぐ栗田へと向いていた。


「幸也君!」


 沙耶香が驚いて目を見開く。


 幸也はポケットの中から沙耶香の携帯電話を取り出し、「また、君のお姉さんが教えてくれた」と言った。
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