19の夏~私の愛した殺人鬼~
そんな中、ネコが口を開いた。
「戸部洋子の携帯電話から、その理由が出た」
「洋子の?」
「あぁ。戸部洋子は、元々栗田修三が女を恨んでいると知ってわざと愛人として近づいたんだ。
女嫌いな修三に殺されること覚悟で」
「なんだと?」
「考えてもみろよ、女嫌いな修三がなぜ愛人を作ったのか……。
洋子は、サークルを広める方法を修三に教えたんだ」
「そう。マインドコントロールの方法をね」
と、幸也が言う。