19の夏~私の愛した殺人鬼~

「え……?」


 その画面表示に、何度も目をこする。


 間違いない。


 いつもと音楽と一緒にその文字が出ている。


「ネコ君、これ……」


「あぁ……最後の別れを言いに来たんだろう」


「最後の……」


 沙耶香は、ジッとその着信画面を見つめる。
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