19の夏~私の愛した殺人鬼~
全く、可愛いげのねぇヤツだ。
返事くらいしやがれ!
心の中でそうののしりながら、確認済みのメールボックスをもう一度開いてみる。
《件名:三つ目探偵事務所様への依頼》
これは、昨日ネコが確認していたメールだ。
冬我はその次のメールを開き、画面にグイッと顔を近づけた。
このメールは本物か? だとしたらエライ大金が転がり込んでくるチャンスだぞ。
そう思うと、昨晩のネコと同じように舌を出し、上唇をなめた。
本当でも偽物でも、この依頼者に連絡してみる価値はありそうだ。