piece

《もう学校?
いきなりだけど
今日バイトなければ
遊びませんか?》

海央はどきどきしてきた。

(タイミングよすぎだし
嫌いなタイプじゃないし
むしろ好きなかんじだけど
昨日の今日で
これは騙されちゃうオチか!?)

なんて考えた。
でも考えてるのに
何を考えてるかわからないような
答えも出てこない。
みんなのとこに行く前に
のんちゃんに聞こう。

「のんちゃん
さっき話した人なんだけど
これ…あたし騙されないかなぁ?」

「海央行かなきゃ!
たぶんだけど
海央の話を聞くかぎり
騙したりとかないと思うよ。
もし途中でそんな奴か!って思ったら
バイバイしちゃえばいいじゃん?」

「そっか…
じゃあそうしよっかな♪
ありがと、のんちゃん」


海央はのんちゃんのアドバイスを受け
航太にOKのメールを送った。

《おはよ!
昨日は楽しかった♪
今学校についたんだけど
終わるのが4:30だから
5時とかでもいい?》

海央はバイトがなくて
本当によかったと思った。
航太からの返事はすぐだった。

《よかった!
じゃあとりあえず駅にいるよ!
着いたら電話して?》

海央はドキドキとルンルンで
にやけににやけた顔が
なかなか治らなかった。


< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop