piece
《もう学校?
いきなりだけど
今日バイトなければ
遊びませんか?》
海央はどきどきしてきた。
(タイミングよすぎだし
嫌いなタイプじゃないし
むしろ好きなかんじだけど
昨日の今日で
これは騙されちゃうオチか!?)
なんて考えた。
でも考えてるのに
何を考えてるかわからないような
答えも出てこない。
みんなのとこに行く前に
のんちゃんに聞こう。
「のんちゃん
さっき話した人なんだけど
これ…あたし騙されないかなぁ?」
「海央行かなきゃ!
たぶんだけど
海央の話を聞くかぎり
騙したりとかないと思うよ。
もし途中でそんな奴か!って思ったら
バイバイしちゃえばいいじゃん?」
「そっか…
じゃあそうしよっかな♪
ありがと、のんちゃん」
海央はのんちゃんのアドバイスを受け
航太にOKのメールを送った。
《おはよ!
昨日は楽しかった♪
今学校についたんだけど
終わるのが4:30だから
5時とかでもいい?》
海央はバイトがなくて
本当によかったと思った。
航太からの返事はすぐだった。
《よかった!
じゃあとりあえず駅にいるよ!
着いたら電話して?》
海央はドキドキとルンルンで
にやけににやけた顔が
なかなか治らなかった。