piece

海央はフロアの端でバイトの先輩になる
大学生の華子と話をしていた。
華子は優しくさばけた性格で
海央に色々と教えてくれる。
妹しかいない海央にとって
華子は2才離れた姉のようだった。

客席は階段男、航太の団体が
一番盛り上がっていて
海央は声が上がる度に気になって見てしまう。

『やばいなぁ…
気になっちゃってるよ』

海央は何かのきっかけで
航太と話をしたいと思っていた。
勿論、オーダーを受けるだけでもいい。

「海央ちゃん、まかないできたから
入ってきていいよ~」

「はぁーい♪」

ひとまず海央がまかないに入ってる間に
航太たちの団体が帰ることはないし
海央も色々ありすぎてお腹が空きすぎた。
店長が作ってくれた、まかないのビビンバ。
お茶を持ってスタッフルームに下がった。

携帯にはミカとのんちゃん
もう結構!な篠原くん
3人からメールがあった。
ミカは優奈はなんなんだよ~という出だし。
のんちゃんも優奈まじないよ~と。
篠原くんはバイト終わったら電話して、と。

ビビンバを食べながら
ミカとのんちゃんにメールを返した。

『さて…携帯とか聞いてくれないかな…笑』


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