心の友と書く『心友』がいますか?



頭の容量が少ない私はすでにキャパオーバーでございます。



潤と一緒に実行委員がいるテントの下に行くと、他の実行委員の皆がいて、開会式の時間まで少しだけ話してたんだけど



「真琴、抜かりない?」



潤からの一言に現実に引き戻され、満面の笑みで



「大丈夫!」



そういって薄い胸を叩いた。






体育祭は順調に進み、私は自分のクラスを応援しながらも次の競技の準備であちこちを走り回っていて・・・



潤が居なくなっている事に気が付かなかった。






「疲れたぁ〜」



まだ半分しか終わってないのに、私は既にぐったりしていて。



グランドがかろうじて見える校舎横の階段で鈍った足を揉みほぐしていた。



真琴大変だね、頑張ってね、先輩カッコいいですよと知り合いや後輩が声を掛けてくれるのに手を振りながら、横に置いていたスポーツドリンクを飲んで一息つく。


肩をまわして首をゴキゴキ鳴らすと少し楽になった気分になり、そろそろクラスの席に戻ろうかと思い立ち上がった。





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