心の友と書く『心友』がいますか?
ただ、合格が難しくても希望大学に進みたいという思いもあって。
予備校の進路指導でも相談していた事なんだ。
「そっか。なかなか難しいよな」
「そうなんだ。だからどうしたらいいんだろうって」
エヘヘと笑いつつ、まあノノちゃんに嘘付いたわけじゃないし、これで話が本題から離れる事を祈ってた。
・・・のだけど、やっぱりノノちゃんはノノちゃんで。
「それは真琴の大切な悩み事だと思うよ。俺はどうしたらいいとか真琴の人生に係る事だから言えないけど。
だけど、さっきの『どうしたらいいの?』は別だと思ったんだけど?」
ギクッ!
やっぱり・・・ノノちゃん鋭い・・・
「じゃあ話題変えるけど」
ノノちゃんは額にかかる前髪を少し後ろに掻き上げながら
「俺、春香に告白しようと思ってんだけど、どう思う?」
ニッコリ笑いながら聞いてきて。
潤と宮本さんの会話を思い出した私は・・・
ただノノちゃんの顔を見ていた。
「潤と何か企んでたでしょ?ハイ、見せて」