心の友と書く『心友』がいますか?
その後男子の部が始まりまた1年から順番にスタートする。
勢いよく読み上げながらも、私は春香の時以上にドキドキしていて。
『さぁさぁ!最終の3年が登場です!』
潤のアナウンスが流れ、ノノちゃん達3年生が立ちあがる。
周りからは野々宮君!光先輩!と圧倒的にノノちゃんコールが多くて。
まぁ黄色い声に混じってぶっとい声も混じっているから、ノノちゃんが同性にも親しまれていることが伺える。
『毎年恒例のあのくじがまだ誰にも引かれてませんねぇ〜
この3年生のうち誰かが引くのは確実です!さぁ誰が引き当てるか楽しみだなぁ』
潤は周りを煽っていて、同調した生徒達もワーワー歓声を上げている。
私は、その毎年恒例のくじをポケットの中に忍ばせていて。
ノノちゃんは私が隠し持ってる事を知っている。
潤、ホントにあんたは大丈夫なの?
何回も心の中で尋ねているけど、潤からの答えは聞けない。
ノノちゃんは最終から2組目で、今からスタートするクラスメートの後ろに立っている。