心の友と書く『心友』がいますか?
「俺、佐藤さんからのプレゼントが欲しいし」
「は?言ってる事分かんないよ!」
「俺、佐藤さんに一目惚れしたから」
「冗談!ありえない」
「本気だって」
片手は紙袋を頭の上に持ったまま、もう片方の手が私の腕をグッと掴んでいて。
思わず石原君の顔を見ると、すごく真剣な顔をしていて。
「冗談じゃなくてマジだから」
なぜか私の肩に手が乗っていて。
そのままグッと力を入れられ、私は石原君の胸に顔をぶつけた。
な・・・何?この状態?
「彼氏いないんでしょ?だったら俺と付き合ってよ、真琴ちゃん」
耳元で言われた言葉に私は完全フリーズ状態で。
ってか、いきなり何なんだ?何言ってんの?
「俺、真琴ちゃんが好きだから」
言葉の意味を理解したとたん、私はどうしていいのか分からなくなって。
「震えてる」
石原君に言われて、私は全身が震えてる事に気付いた。
この震えは・・・
「真琴!」
「や・・・やだ!」
後ろで自分の名前が呼ばれたのと私が嫌悪感で石原君を突き放したのが同時で。