心の友と書く『心友』がいますか?
「駅の反対に抜けたら、すげぇ綺麗なイルミネーションがあんの見つけたんだ。今から見に行かね?」
「イルミネーション!行く!行く!」
さっきは見とれてたのに、思わぬ邪魔が入ったせいですっかり忘れていた私は、嬉しくてピョンピョン跳ねていて
こっちと潤に促されて後を追う。
反対側って利用しないから来た事がなかったかも。
新しく芽生えた心配も潤の態度で心配する必要がなくなったし、私はホントに嬉しくて嬉しくて
「潤!早く見に行こうよ!早く」
人混みを縫うように走りだしたんだ。
「真琴〜逆!そこ右だから!」
あっ・・・間違えてた・・・
潤と並んで歩きながら目的に向かって歩いている。
少しずつ人が増えてきて、住宅街に入りこんだところから一気に視界が明るくなった。
「うわぁ!すごい!」
テーマパークや企業が協賛したような派手なものではなく
住んでいる人達が自分たちの趣味で家全体にイルミネーションを施しているようで。
それも単体じゃなく、その道沿いの全部の家が同じ感じで