心の友と書く『心友』がいますか?
「おまたせしました。3500円になります」
お財布からお金を出して、お守りの入った袋と500円玉を受け取る。
始業式に渡したら皆驚くぞ〜ウシシ!
そんな事を考えながら両親と家路に着いた。
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さすがに年が明けると、クラスでも受験モードでピリピリ。
朝から単語帳を開いたり赤本広げたりと、皆目がかなりマジになっている。
なのに・・・
「真琴〜あけおめ〜」
「ことよろ〜」
「明けましておめでとう」
「おめでと」
なぜか私達のグループにはピリピリモードが全くなくて。
あんた達、皆進路決まってるの?ってぐらい穏やかだったんだ。
だけど、他の子達からの冷たい視線もなく、これが私達なんだと思うとどこかおかしくて。
「なぜそこで笑う?」
菜々美に冷静な突っ込みを入れられていた。
「あっ!そうだ」
私はごそごそと鞄から初詣で買ったお守りを取り出して
「これは真美子、で菜々美と弥生は受験が終わったからキーホルダーね」