心の友と書く『心友』がいますか?
「お前・・・忘れてた?もしかして」
「忘れてないけど、頭から抜け落ちてたかも」
へぇ〜と目を細めている潤に首を竦めてから
「じゃあT大の入試って15日?」
「そう。学部が違うから真琴と1日ずれてるな」
「そっか。同じ日だったら一緒に行けると思ったのに」
「じゃあ15日も来る?俺、当日迷子になるかもよ?」
「行かない」
クリスマスイブに私の過去を話してからも、予備校でも学校でも全然態度を変える事がない潤に、ホントに感謝していたんだ。
だから
「もしさ、お互い合格できたらお祝いしない?」
「おっ、いいね〜!ちょっとやる気出てきたかも」
「え〜今頃やる気出てきたって遅いんじゃない?」
「バ〜カ。大丈夫だよ!今以上にやる気が出ただけだから」
もし、潤と一緒の大学に行けたら・・・
すごく嬉しいと思えた私は、潤には言えなかったけど
潤以上にやる気が出てきて、絶対に受かってやる!と心に誓ってたんだ。
「潤!あれ?真琴もまだ残ってたんだ」
振り返ると教室の入口にノノちゃんが居て、後ろには春香。