心の友と書く『心友』がいますか?
「あはは。まあ胸キュンセンサーも壊れてるみたいだし?」
春香の嗚咽が止まるまではノノちゃんと冗談を交えた会話をしていて。
「潤に話した時も話せてよかったって思ったんだけど2人に話した時のホッとした感じはまた別だね」
素直に思った事を口に出したんだけど・・・
今まで穏やかな顔をしていたノノちゃんは少し片方の眉を上げて首を傾げた。
あれ?何かおかしい事言いましたか、私?
「そういえば潤はその後どうした?」
「その後?」
「うん。手袋を貰ったって聞いたんだけど、そのバカと別れた後一緒だった?」
バカ=石原君だと理解した私はバカってと笑いながらも
「うん。ご飯食べて予備校と反対側にある住宅街のイルミネーションを見に行ったよ」
「その時、何か話した?」
「何か・・・って・・・」
宮本さんと別れた話を聞いたとノノちゃんに話しながら
なぜか潤に抱きとめられた事を思い出してしまって・・・
「真琴?顔赤いよ?」
落ち着いた春香に突っ込まれていて。
両頬を手で隠しながらノノちゃんを見ると、白状しなさいと言う目をしていて。