心の友と書く『心友』がいますか?
「だ、だけど潤は私の事、親友だって言ってたし」
「いつ?」
「体育祭の時もそうだし、イブの時も」
「体育祭?」
「あっ!」
つい慌てていた私は言ってはいけない事を口走ってしまって。
春香とノノちゃんは怪訝な顔をしていた。
「あんた、まだ何か隠してるでしょ?」
春香の顔は少しだけ険しくなってきて・・・
これ以上誤魔化すと・・・2度とごめんだと思っている怒りを買いそうな予感がして
背筋がゾクッとしたんだ。
観念した私は体育祭の時の潤と宮本さんの間で交わされた会話をポツリポツリと話し始めた。
「だから潤の好きな人が春香だと思ったわけだ」
ノノちゃんはなるほどと頷いていて、春香は何それ?とびっくりしていて。
私は立ち聞きした事実を2人に知られた事でかなり落ち込んでいた。
人としてやってはいけないことをすると・・・罰が当たるんですね。
「だけど潤の言ってた親友ってたぶん俺だよ?」
「え?」
「前に話したでしょ。夏期講習の時、潤に聞いたって。その時俺同じこと言ったから」