心の友と書く『心友』がいますか?



「えっ?だって、私が」



そういえば考えてた事だけど、潤に言葉にして伝えた事ってあったっけ?



夏期講習の時、潤に彼女が居るって事は分かったけど


それから宮本さんの事があって潤には彼女の話題をしないようにと避けていて。



「・・・言ってないかも」


「それに前からって言ってたけど、どれくらい前とは言ってなかったでしょ?」


「うっ・・・」



ノノちゃんの指摘はどれも的確で、私はぐうの音も出なかった。



ノノちゃんとは喧嘩したくないな。



あと春香も。



「たぶん潤の言う『前』と真琴の捉えた『前』って言うのは感覚的なずれがあると思うんだけどね、俺は」



ズズズッとアイスコーヒーを飲み干したノノちゃんは次は俺が飲み物取ってくるからと春香を一度立たせて


奥の席に移動させてからドリンクバーへ向かっていった。



「なんか、真琴の話聞いてて思ったんだけどさ」


「な、何?」


「あんた、1人で考えて結論出して。それも間違った方向?


ましてや私達に言われないと自分の気持ちに気付かないってさ」





< 192 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop