心の友と書く『心友』がいますか?
何か完全に緊張の糸が切れたみたいで、力が入らない。
周りは帰り支度をして、早い人は試験の途中で退出してたけど、私は時間いっぱい問題用紙と格闘していた。
出来は・・・なんとか埋めた。
間違ってない事を祈るだけで。
マークシートの問題は塗り間違えてないか見直しも出来たし
あとは合否判定を待つだけ。
筆記用具鞄にしまい、潤と一緒に頑張ろうと他のお守りから外して机の上に置いていた青いお揃いのお守りを手に持って
よっこらしょと立ち上がると教室を出る。
すでに半分以上の受験生は帰ってしまったようで、来た時とは違って少し静かに感じた。
合格すれば、この春にはこのキャンパスに学生として通えるわけで。
それは前から夢を見ていたもので。
叶うのか叶わないのかはもうすぐ分かる事。
手に持っていた青いお守りをグッと握りしめ
明日の潤の受験が大丈夫なように、キャンパスの中でお祈りした。
なくさないうちに束ねとかないと。
お祈りしたお守りを皆からもらったお守りがついているキーホルダーに戻して鞄に入れた。