心の友と書く『心友』がいますか?
そう言われてから電話を切って「まだみたいだった」と春香に伝えた。
「なんかドキドキするよね」
「そだね。早く知りたいけど知りたくないって感じかな」
「あはは。何となく分かるかも、その気持ち」
「そう言えばノノちゃんは?」
「あ〜蹴りだしだけど、たぶん遅くなるんじゃないかな?」
ほらと指を差されると、そこにはたくさんの女の子達がノノちゃんが部室から出てくるのを待っているようで。
手には花束や包装された箱や紙袋を持っていて。
「あーいうのってやっぱり嫌?」
「ん〜正直言うと嫌だけど、これだけは付き合う前から分かってた事だしね」
ちょっと諦めてるんだと言う春香はどこか寂しそうで。
「ねぇ、真琴はどうするの?」
「え?何が?」
「潤に伝えないの?」
「うはっ!」
ボボボッと顔が赤くなるのが自分で分かるんだけど、隠したくても隠せなくて。
真琴って何か可愛いねと春香に少しからかわれた。
そこで潤の名前出すのは反則でしょ!
「・・・言わないかな・・・」
「えぇ!何で?」
「だって」
私は潤とは親友でいたいからと正直な気持ちを伝える。