心の友と書く『心友』がいますか?
「それであのチョコもお前からだって分かったわけ」
「・・・うげっ」
それって・・・私の気持ちも知っちゃったって事・・・だよね?
今度は赤くなった顔を見られないようにまた俯むこうとしたんだけど
今度は潤が顔を下げさせてくれなかった。
「俺、お前と一緒に居るとすげぇ心地いいのな。だから親友だって思って。
大学生になっても社会人になっても、ずっとこのままバカ言い続けてたいって思ってたんだ」
「うん」
潤が私の気持ちを受け止めたうえで真剣に答えを返そうとしてくれているのが伝わって。
私はちゃんと聞かなきゃって。
そうじゃないと、このまま潤とバカ言い続けていられなくなる。
「だけど、お前の気持ちが分かって考え方変えた」
「え?何で?」
「俺さ・・・」
潤は一度俯いてから私があげたお守りをギュッと握りしめると
「わわわっ!」
ポスンとまた潤の胸に体を傾けられて、そのまま聞いてと囁かれ。
鳥肌も震えも全然ないけど、ただ心臓の音だけがバクバクしてて。