心の友と書く『心友』がいますか?
だけどと続けた彼女の台詞に思いっきり顔をしかめちゃったんだ。
「私の代わりに佐藤さんが仲良くしてくれてるって聞いて一度佐藤さんとお話ししてみたかったの」
だって!どう思います?
でも、そう言う彼女は・・・どす黒いオーラをこれでもかっていうくらい放っていて
「初対面で申し訳ないんだけど、宮本さんは私に何が言いたいわけ?」
ストレートに切り込んでしまった。
だって・・・どう見ても喧嘩売られてるって感じだったし?
彼女は少し目を見開いてから、なぜかうふふと笑って
「もう少し仲良くなってから言おうと思ってたんだけど、なんかクラスじゃ佐藤さんと夫婦漫才って言われてるみたいだね。
だけど潤のホントの彼女は私なのね。だからあんまり潤に色目を使って欲しくないと思ったの」
どうだと言わんばかりに胸を張る宮本さんに
「あんたさぁ、今こうして私と話してるの潤は知ってるの?」
冷静に問いかけた。
ビクッとして少し肩を揺らした彼女に私は思った事を口にした。