心の友と書く『心友』がいますか?
「あんた何様なの?なに自分で被害者ぶってんのよ?潤を取る?
はん!どこでどうすればそんな事言えるの?潤に直接言えないからって私に言うこと自体おかしいじゃん!」
「信じらんない!開き直りって最低!」
「開き直りって・・・」
ダメだ・・・話にならない。
そう思って、口を閉じた時
「もうそれくらいにしておいた方がいいんじゃないか?」
聞き覚えのある声に思わず私がヤバッ!と思ったのと
宮本さんが両手を口に当てて嘘ぉと、さっきまで私にどなり散らしてたのが嘘みたいなブリッコ声で呟いたのが同時だった。
「・・・ノノちゃん」
そこには潤と一緒に予備校へ向かったはずのノノちゃんが居て。
「宮本さん」と呼びかけて私達の近くまで長い足で近付いてきた。
「俺も真琴の言う事に賛成だな。真琴に潤と喋るなって言うより潤とちゃんと話した方がいいんじゃないかな?
もし潤がこの事を知ったら、気分のいいものじゃないと思うけど?」
あくまでも爽やかなスマイルを浮かべているけど、目は笑ってなくて。