心の友と書く『心友』がいますか?
【何で私とサボったの?】
ノノちゃんに連れられて辿り着いたところは、学校から駅と反対側に10分ほど歩いた小さな公園だった。
私も、何度か前を通った事があったものの、中に入るのは初めて。
途中で買ったペットボトルのお茶を手に持って、ブラブラ振りながらノノちゃんの後を歩いていた。
「ここって結構穴場なんだよ」
きっと子供が遊んでいてもゆっくりと座れるのだろう、公園全体を見渡せる位置にあるベンチへ2人で腰掛けた。
時間も中途半端なのか私達の他には誰もいなくて。
取りあえず手に持っていたお茶のキャップを開けると、ゴクゴクと飲んで喉を潤す。
さっき、宮本さんと言い合ったから喉が渇いてたんだ。
「真琴って中庭と相性悪いね」
「え?何で?」
「夏休み前もやり合ったでしょ?」
「うげぇ〜ノノちゃんも知ってるの?」
「あ〜うん。ちょっと小耳に挟んでね」
ポリポリと頬を人差し指で掻きながらも、まぁ事情が事情だしとフォローしてくれて。
ありがとうとお礼を言って、またお茶を口に含んだ。
「で、ノノちゃんは何で私とサボったの?」