ケンカ上等☆SS[*SUMver]
───ピピピッ ピピピッ
鳴り響く不快音。
───ピピピッ ピッ
乱暴に目覚まし時計を止めて、もう1度布団にもぐる。
もう何度寝したかは不明。
今はたぶん正午。
そんな時、オレの睡眠の邪魔………
じゃなくて、親切に起こしてくれる人物が。
「こちら、お留守番サービスです。
イケメン太陽王子にメッセージをどうぞ」
ケータイを手に取って通話ボタンを押す。
もちろん、喋ってるのはオレ本人だから、お留守番サービスは嘘。
『そんなに俺に殴られてぇの?』
案の定相手も気づいたらしく、低い声が返ってきた。
「そんなにオレを殴りたいの〜?」
『うぜぇ黙れ。
つーか、また寝てただろ』
「翼、オレのモットー忘れた〜?
遅寝遅起きは神だぜ〜?」
幼なじみのオレと翼は、たいてい無意味な電話をする。
……が、今回は少し違う?
『今夜あけとけよ。
どーせ遅寝すんだから暇だろ』
「暇暇暇っ!」
『今から買い出し行くから、いつもの店の前に来い』
───ツー ツー ツー‥
あ、切られた。
翼が言ういつもの店は、オレら幼なじみが夜遊びする日に立ち寄る店で。
今日、何すんだ〜?
疑問に思いつつも、いつも通り芽咲にメールしながら家を出た。
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