涙空-ruizora-





「父さん、もう出たの?」


『当たり前だよ。何時だと思ってんの』


「えっ………7時…………15分……?」


『そうだよ。早くしないと先に学校いくよ』


「待って待って………って、えっ?」


『何?どうしたの?』


「やばっ。今日サッカーの朝練あったのにっ……」


『知らないよ。とにかく、早くね。』





あたしの通う中学と、凜空にいの通う高校は、結構遠いけど、駅は中学までの道にあるから、いつも一緒に家を出る。


あたしと凜空にいは二歳違い。


あたしが中3で凜空にいが高2。







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