涙空-ruizora-



っていうか、久々に友達できちゃって青春しちゃうのかなとか密かに思ってたりした自分が、バカだと思った。バカボンのパパよりもバカだと思った。

一応、太陽が東から西に沈むってことくらい知ってるんだけど。


っていうか、何に驚いてんのか分かんないから………………


『何がえーっなのかさっぱりわかんないんだけど。』


「「「「「………………」」」」」

『は?シカト?まさかのシカト?有り得ないし。なんか答えてよ』


「「「「「結城……怖い…?」」」」」


『………ぅざぃ』


「なんかごめんなさい。」


えっ、何故に敬語?
ってかなんか急に教室が静まり返ってる気がする。


「あ、」


あのバカが話し出した。

「あの〜…一応、担任なので、一年よろしくね?」


一応って………、いいのかこの学校!いいのかこの教師!いいのか青春!

それと、バカ女が語尾に?つけて首傾けて、背低いからって上目遣いで話終わるのって、アリなのか?教師としてアリなのか?おい!


「とりあえず、今日はこれだけなので……みなさん、さようなら」

あたしが頭の中で騒がしくなってる間に
バカ女は逃げていった。


< 34 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop