一途なカラダ。
自分でも甘いよなぁって思うんだよね。

だけど何故か美和は許してしまう。

これが美和の魅了なのかなぁ。

可愛くて、素直で。

あたしとは正反対。

女のあたしから見ても可愛いって思うもんなぁ。

「じゃあ、そろそろ帰る?
この後慶斗先輩と約束してるんでしょ?」

「うん、ちょっと待って。」

あたしは残っていたカフェオレを一気に飲み干してファミレスを出た。

――

「え、じゃあおばさん家庭教師雇ったの?」

「うん。」

「そっかぁ。それって男?女?」

「……まだわかんない。」

「そっかー、そうだよなぁ。」

それだけ?

何か他にないの?

「若くてイケメンの先生だったら慶斗どうする?」

なんて、あたし意地悪だな。
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