一途なカラダ。
「最低っ。」

「最低?最高の間違いでしょ。
ちゃんと"イ"ったみたいだし。」

「!!!!」

「それに、俺達は確かに最後までした。
だけどそうなる事を求めたのは若菜だよ。
理性より自分の欲望を選んだのは、若菜だ。」

「あんな……………っ。
あんな強引なのって……!」

悔しい。

むかつく。

分かってるよ、そんな事。

あたしは…こいつを求めた。

だけどそれを認めたくはなくて。

だけどそれは事実で。

こいつが無理矢理最後までしたんだったら良かった。

そしたらこんな気持ちにならずに済んだのに。

ただこいつを憎んでればいいから。

だけど、 だけどっ。

本当に憎むべきはあたしなんだ。

頭では分かってたのに。

なのにあたしは………。

あたしは!
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