一途なカラダ。
罪悪感
コンコン

ノックの音で目が覚めた。

「……はい。」

返事をするとお母さんが入ってきた。

「若菜、もう7時半…どうしたの?
目、すっごい腫れてるわよ!?」

………そんなに?

確かにひどく体はだるいし頭は痛い。

どんだけ泣いたんだろう。

「あ、怖い夢見ちゃって…。
夜中に目、覚めちゃって、この年にもなって怖くて泣いちゃってさ。
その後なかなか寝れなかったんだ。」

「そう…。大丈夫?
そんなに怖かったの?」

「うん。オバケと虫と影に一斉に追いかけられて。」

なんて勿論嘘だけど。

「それは…確かに怖いかも。」

「そのせいか、なんかだるいから今日は学校休むね。」

「そう。じゃあお母さん学校に電話してから仕事行くから。
若菜昨日お風呂入ってないでしょ?
熱いシャワー浴びてから寝なさいね。」

「ん。ありがと。」

少しした後、途切れ途切れにお母さんの声が聞こえた。

電話してくれてるんだよね。

ありがとう。
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