【続】幼なじみは俺様王子。
……なるほど。
その可能性もないとは言い切れないかも……
……てか、そういうあーちゃんも頭キレすぎだって。
あたし一人じゃ、とてもじゃないけどそんなこと考えつかないもんなぁ……
「まあ、王子との疎遠危機もそんなに長く続くわけでもないと思うから、時の流れに身を任せるのが一番ベストよね」
サンドイッチを全て口に投げ込んだあーちゃんがミルクティーのパックにストローを差しながら言う。
「そうだよね……」
あんまウジウジ考えてても仕方ないよね。
考えても何かが変わるわけじゃないし……
自ずと解る答えだ。
それまで待ってるのが一番いいよね。
「……あーちゃん、ありがとう」
「なに言ってんのよ。大好きな穂香のピンチだもの、当たり前でしょ?」
そう言ってクスッと笑うあーちゃんがあたしも大好きだ。
あたし達は顔を合わせて笑い合った。