【続】幼なじみは俺様王子。
「……桜田も呼んどけよ?」
「……え?」
驚いて楓を見ると、楓は何事もなかったかのようにカレーを食べている。
楓、もしかして……
あたしのこと、わかって言ってくれたのかな?
そう思うのは自意識過剰なのかもしれないけど、楓があたしのことをわかってくれているようで、とっても嬉しかった。
「プレゼントはなにが欲しい?」
「プレゼントかぁ。うーん……」
ーー時は変わって、今は就寝前。
お風呂も入ってリラックスモードのあたしに、楓が尋ねる。
いきなりなにが欲しいって聞かれても、わからないなぁ……。
でも、楓からのプレゼントならなんだって嬉しい。
「なにがいいだろう? 悩んじゃうよぉ……」
そう言ってあたしは、ソファーに倒れ込む。
「だったら……」
それと同時に、意地悪な表情を浮かべた楓があたしに微笑んだ。