【続】幼なじみは俺様王子。




「……桜田も呼んどけよ?」


「……え?」


驚いて楓を見ると、楓は何事もなかったかのようにカレーを食べている。


楓、もしかして……

あたしのこと、わかって言ってくれたのかな?


そう思うのは自意識過剰なのかもしれないけど、楓があたしのことをわかってくれているようで、とっても嬉しかった。









「プレゼントはなにが欲しい?」


「プレゼントかぁ。うーん……」


ーー時は変わって、今は就寝前。


お風呂も入ってリラックスモードのあたしに、楓が尋ねる。


いきなりなにが欲しいって聞かれても、わからないなぁ……。


でも、楓からのプレゼントならなんだって嬉しい。


「なにがいいだろう? 悩んじゃうよぉ……」


そう言ってあたしは、ソファーに倒れ込む。


「だったら……」


それと同時に、意地悪な表情を浮かべた楓があたしに微笑んだ。






< 188 / 324 >

この作品をシェア

pagetop