【続】幼なじみは俺様王子。
楓があたしの首筋に唇を這わせた。
「だ…めっ……」
「そんなこと言って、俺がやめると思ってんの?」
意地悪な言葉とは裏腹に、楓はあたしの首もとに優しいキスを落とす。
ーープチンッ
楓のキレイな指があたしのパジャマのボタンを、一つ一つ丁寧に外していく。
あたしの胸はドキドキしすぎて爆発しそうだった。
「ここじゃやりずれぇ」
「……えっ? うわぁっ」
そんなことを呟いたと思ったら、楓はあたしをふわりと持ち上げた。
その体制は、まさに世に言うお姫様抱っこ。
あたしの心臓は、勢いを増して加速していく。
「ちょっ、ちょっと……っ!」
そんなことしなくても、自分で歩けるってっ!
そう抵抗しようとしたあたしの唇に、楓は自分の人差し指をあてた。