【続】幼なじみは俺様王子。
《step☆4》
◆解けた恋の糸
――ピーンポーン。
チャイムの軽やかな音が家に響いた。
「はぁいっ!」
あたしは軽い足取りで、玄関へと向かう。
ガチャと扉を開けると、そこにはあーちゃんと瀬川クンが立っていた。
「穂香! ハッピーバースデー!」
レースのワンピースを身にまとったあーちゃんが、あたしに満面の笑みを浮かべる。
「川島サン、おめでとう」
それに続いて、瀬川クンもニコッと微笑んだ。
「ふたりともありがとう! さあ、上がって!」
あたしはそう言って、ふたりをリビングへと案内した。
――そう、今日はあたしの誕生日だ。
あれから、楓はあたしの誕生日パーティーを企画してくれて、あたしのために色々準備してくれた。
あたしはあーちゃんを誘った。
あーちゃんが瀬川クンも誘ってくれたみたいだ。
そして……愛チャン。
勇気を振り絞って、愛チャンにも声をかけた。