【続】幼なじみは俺様王子。
愛チャン、どうしてそんなに気まずそうなんだろう……。
あたし、なんかしちゃったかな……?
「穂香にパーティーに誘ってもらった時、プレゼントだけじゃ物足りないなって思って、ケーキ作りの勉強をしたの」
「穂香、甘いの好きだから」と愛チャンは優しく微笑んだ。
「愛チャン、ありがとう……」
愛チャンの優しさが胸に染みた。
「だから、ケーキ作りはあたしに待たせて! あたしがとっておきの作るからっ♪」
その言葉にあたしは大きく頷くと、愛チャンと一緒にレジへ向かった。
「よし! これで買い物は終了!」
愛チャンはそう言ってベンチに座り、アイスクリームを頬張る。
「そうだね!」
あたしも買ったばかりのアイスクリームを持って、愛チャンの隣りに腰掛けた。
「これから暑い外に出るからねぇ」
イチゴ味のアイスクリームを食べながら、愛チャンは言う。