【続】幼なじみは俺様王子。




「あぁ~、美味しかった!」


空になったお皿を見て、あたしは満腹になったお腹をさすった。


「最高の1日だった! みんな本当にありがとう!」


そう言ったあたしを見て、あーちゃんはニヤリと笑う。


「穂香、お楽しみはこれだけじゃないのよ?」


「へっ?」


これだけじゃないって、どういうこと?


目を丸くしたあたしに、今度は愛チャンが微笑む。


「お誕生日プレゼント!」


そして椅子の下から、可愛くラッピングされた袋を取り出した。


「うわぁ! ありがとう!」


愛チャンから貰ったプレゼントのリボンをほどいて、中を覗く。


ずいぶん大きい袋だけど、なにが入ってるんだろう……?


「これ……」


そこに入っていたのは、大きなクマのぬいぐるみだった。


つぶらな瞳であたしを見つめるクマの首には、クローバーのネックレスがついている。


抱き心地も抜群の可愛いぬいぐみだ。









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