【続】幼なじみは俺様王子。
「どうしたの?」
「俺からのプレセント、まだあげてない」
あ……
確かに、あーちゃん達からはプレセントもらったけど、楓からはもらってない。
でも……
「楓は、あんなに素敵なパーティを企画してくれたじゃん。それだけで十分だよ?」
あんなにみんなに祝福してもらえて、美味しい料理を食べて、本当に幸せな時間だった。
そんな幸せな時間を送ることができたのは、みんなのおかげ。
そしてなにより……楓のおかげ。
楓がパーティを企画してくれなかったら、あんなに幸せな気持ちは味わえなかった。
あたしにとって、あの時間こそが楓からのプレセント。
「無理。あれだけじゃ、俺が満足できない」
「む、無理って……」
すると楓は、さっきの優しい笑顔からは考えられないくらい意地悪な笑みを浮かべて言った。