【続】幼なじみは俺様王子。
「やっぱりそこよね~! よしっ、あーちゃんに連絡っと」
愛チャンは目をキラキラ輝かせながら、なにやらあーちゃんにメールをしている様子。
気合い入ってるなぁ、愛チャン。
よぉし! あたしも、いっちょやるとするか!
「……送信完了っと。後は、あーちゃんのくじ運任せね!」
「大丈夫! あーちゃんなら絶対やってくれるよ!」
愛チャンは携帯をパタンと閉じて、大きく頷いた。
「クレープの味はどうしよっか」
やっぱりクレープは味が決め手。
せっかく作るなら美味しいクレープを作りたい。
「うーん……イチゴとバナナは定番よね。あとは……」
「おーい! ふたりともー!」
ふたりで、クレープの味を考えている間にあーちゃんが教室に戻ってきた。
「あーちゃん! どうだった!?」
あたしと愛チャンは、食い入るようにあーちゃんの言葉を待つ。
すると、あーちゃんは自慢げに仁王立ちして、満足そうに微笑んだ。