【続】幼なじみは俺様王子。
もし、あーちゃんの言ってることが本当なら、不安で仕方ない。
柚月サンがライバルだなんて、勝てっこないよ……
……ううん!ダメよ!
最初からそんなにネガティブになっててどーすんの!
強くならなきゃ!
「とにかく様子を見てから、対策を練る!」
「そうね、あんまり考えてても仕方ないしね!」
あたしとあーちゃんは顔を見合わせて、力強く頷いた。
……でも、やっぱり……
「気になるよぉ……」
あたしは食べかけのメロンパンを持ったまま、机に突っ伏した。
柚月サンのことはなるべく考えないようにしてたけど、やっぱり頭から離れなくて、ずっと考えてたらあっという間にお昼。
柚月サン、今頃なにしてるんだろう……?
「藤宮柚月ねぇ……あたしは嫌いだったわ」
「へぇ?」
顔だけを上げて、向かい側にいる愛チャンを見つめる。