【続】幼なじみは俺様王子。

◆恋の宣告状





ーー3日後。



連休を挟んだことで、柚月サンについては全く音沙汰なし。


楓も昼夜びっしりバイトが入ってたみたいで、家でもお互い柚月サンについて触れることもなかった。


それが逆に助かったと思う。


だって、柚月サンの話をすることで楓と気まずい雰囲気になるのがイヤだったから。


でも、近いうちに話さなくちゃいけないって思ってる。



あーちゃんも愛チャンも、気にすることないって励ましてくれたけど、やっぱり連休の間ずっと柚月サンのことが気になって仕方なかった。



はぁあああああ……。


もお、一体どうしたらいいのぉ……。



そして週の中で一番憂鬱な月曜日がやってきた。


いつもなら、退屈すぎてあくびが出る数学の時間も今日はそれどころじゃない。



楓、今頃どうしてるんだろう……?


あぁ、あたしがC組だったら楓のことも柚月サンのこともわかるのに……。


……いや、それは逆にイヤだな。


あのふたりが仲よさそうに話している姿なんて見てたら、心が折れちゃいそうだもん……。










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