【続】幼なじみは俺様王子。
「3人は、ここでクレープ屋やるんだって?」
瀬川クンがあたし達の屋台の看板を見ながら微笑む。
「うん。瀬川クン達は何やるの?」
相変わらず紳士的だなぁ……。
なんて思いながら瀬川クンに尋ねた。
「俺達はこの向かい側で、お好み焼き屋をやるんだ」
「あのふたりが相手じゃ、湊斗も大変ね」
楓と爽の言い合いはまだ続いている。
あーちゃんはそんなふたりを横目で見ながら、呆れたように笑う。
た、確かに……。
「もう日が暮れるわね。そろそろ帰ろっか?」
空はもう夕日が沈んで暗くなり始めている。
あーちゃんの言葉を合図に、あたし達は解散した。